たった一人の親友へ〜another story〜
「うん」


そう言って別れた俺ら


さなだけには俺の将来やろうと思ってることを伝えた


さなは余計なことは何一つ言わなかった



大丈夫なの?とか


本当にいいの?とか


ただ一言


「翔は翔がやりたいようにすればいいんだよ」って


そう俺の手を握り締めながら言ってくれた




昔っからそうだった


さなは俺のことを本当によく分かってて


俺の欲しい言葉をちゃんと与えてくれる


だから俺は安心するんだ


君に会うと


それだけで心が穏やかになる


それだけで何でも頑張ろうって思える



さなは本当に本当に


俺にとっての心からの親友だよ
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