たった一人の親友へ〜another story〜
帰り道


俺はさなの手を握って


「さな。大学なっても俺ら一番の親友だからな!!」


そう言った


右手から感じる温もりは


俺の心の芯まで温かくしてくれる


「もちろん!!あたしたちは一生親友だもんね☆」


さなが笑顔で答える




胸がざわつく


右手に力が入る


どうしようもないこの気持ちを


俺はどう君に伝えればいいんだろう


好き、だなんて


そんなこととっくにもう分かってた


初めて会ったときから


俺の初恋は始まってたんだから




突然さなの足が止まった


さなが笑顔で俺の目を見る

















「翔・・・。
あたし翔のこと大好きだよ。」




< 175 / 220 >

この作品をシェア

pagetop