たった一人の親友へ〜another story〜
その後さなを家まで送って


俺は事務所までの道を急いだ


ふと事務所の前に人影が見える


誰だろう


少し足を速めた


門が近づくにつれ人影がはっきり見える


ゆい?


まさか・・・


「ゆい!こんなとこで何してんだよ!!」


驚いた様子で俺を見上げる彼女


「翔・・・。」


「電話くれればよかったのに。」


「電話したんだけどつながんなかったじゃん・・・。」


「あっ・・・。」


そう言えばケータイの電池切れてたんだっけ


「とにかく入って。」


そう言ってゆいの手を掴んだ瞬間


その冷たさに思わず自分の手を引っ込めてしまった






「お前・・・

いつから待ってたの?」



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