たった一人の親友へ〜another story〜

すると今まで我慢してたかのように


ゆいの目から涙があふれ出した


「もう翔が分かんない。

あたしにどうしてほしいの？

翔の傍にいたいのに

翔が好きなのに

翔はあたしのことどうしたいの？」


え・・・？


「どういう意味？」


「翔にとってあたしは何？

都合のいい女？

好きな時にやらせてくれる女？」


言葉が出なかった


「あたし

我慢できると思ってた。

翔が誰を好きでも

誰のことを想ってても

でも、もう限界。」


ゆいの言葉が胸にささる


「あたしと付き合って

あたしのこと一回でも心の底から好きって思ってくれたことある？

他の誰かより

あたしのこと一番って思ったことある？」


「・・・。

そんなの
いつもゆいが一番だよ。」





こんなこと言っても


何もならないのに


この口は平気で嘘をつくんだ


自分を守るために


自分を正当化するために