たった一人の親友へ〜another story〜
次の日の自由行動


俺たちは相変わらず昨日の四人で行動して


それがまるで当たり前かのように、俺達はお互いに笑い合っていた


「きゃー!ちょー可愛い!」


和歌子とけんたは子猿を見てはしゃぎまくっている


それを見て微笑むさなと俺


周りは親子連れが多くて


「子供の頃ここ親父とよく来たなー」


なんて


何気なく


ふと親父との数少ない思い出を思い出したから


でもさ


さなは俺の言ったその一言で


すごく悲しそうに笑った


「翔は幸せだね。いいな」


って


前から薄々気付いてた


俺も十分家庭に問題があるけど


さなも何かあるんだろーなーって


頭より先に言葉が出た


「さな。
俺らになんか隠してることない?」
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