たった一人の親友へ〜another story〜
「さなちゃんに気持ちをちゃんと伝えて。
もしそれで二人が結ばれるなら
あたしは翔のこと諦めるから。
お願いだから。
もういい加減けじめつけてよぉ・・・・」


そう言って泣き崩れたゆい


俺はなんにも分かってなかった


ただの自己満足でさなへのけじめはつけたつもりだったから


「分かったよ。ゆい
ちゃんとさなに言う。」




ずっと前からこうすべきだってことは分かってた


ゆいのことは大切で


ちゃんと好きなのに


どうしても心のどこかにいつもさながいて


俺にはどうすることもできなかったんだ




でもこれじゃぁゆいの言うとおり


前に進めないんだよな


結果はどうあれ


この気持ちを


この5年越しの想いを


さなに伝えよう


俺はその日


そう固く心に誓った





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