たった一人の親友へ〜another story〜
その日


二人であんなに大きいチョコレートケーキをたいらげて


いっぱい笑って


俺さぁ


こんなに普通のことが


すんごく幸せに思えて


さなといるとどんな小さなことも


幸せに思えるんだって


実感できた




もし


気持ちが通じ合ったら


まずはあの海に二人で行こう


記念日にはさなの大好きな黄色いバラと


チョコレートケーキを用意して




こんなの夢物語かもしれない


でもやっぱり俺はさなが好きで


どうしても忘れられない


携帯を手にとる



「もしもし?
話しがあるんだけど。
今からそっち行ってもいい?」


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