たった一人の親友へ〜another story〜
ずっとぼんやり思ってた


俺はこのままゆいと一緒にいて


平凡な人生を歩んで


子供とかできちゃって


普通の幸せを手にいれるのかな、なんて


でもさ


それと同時に思ったんだ


いつかさなのことをふと思い出した時に


俺は心の底から笑えるのかなって


叶わなかった初恋だなんて


聞こえはいいけど


俺は叶わない以前に伝えてないんだから


可能性は0%ではないだろ?




後悔しないで


いつかさなが俺に言った言葉


そうだよな


だからもう後悔はしないよ


君の言う通り俺は想いを伝えるから


たとえ


それが俺にとって


君にとって


最後の合図だとしても


そうしなくちゃ


俺たちは


前に進めないんだろ?


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