たった一人の親友へ〜another story〜
生と死の狭間でうっすらと思う


君はきっと助かったよな


俺があんだけ死ぬ間際に神様にお願いしたんだから


だから大丈夫だよな






君は責めるかな?自分自身を


あたしだけ助かってどうして翔は死ななくちゃいけなかったの?なんて


そんな光景が目に浮かぶように見えてくるんだ


だってさ、さな


君は誰よりも俺を大切に想ってくれていて


誰よりも俺を理解してた


俺言ったよね


君を一生守るよって


そしたら君は言ったんだ


あたしだって翔のこといつも守ってあげるよって




今思い出してみると


俺は君に守られてばかりだったね


だから今回くらいは


俺の命一つかけてでも


約束を守りたかったんだ


これで全部チャラにしてくれる?






君が笑ってくれさえいれば


俺は幸せなんだから










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