たった一人の親友へ〜another story〜
最期
中一の時


君は俺に甘い初恋をプレゼントしてくれた


中二の時


翔と友達になれてよかったって


俺に友達の大切さと


恋の難しさを教えてくれた


中三の時


君を好きでいることが辛くなって


君をたくさん傷つけてしまったね


高一の時


俺に大事な人ができて


そのことでお互い距離を置いた俺達


でもそのことで君が必要だって気づいて


君の存在は俺の中でもっともっと大きくなった


高二の時


“もうさなだけでいいや”


そう本気で思った


高三の時


自分の本当の気持ちにやっと気づいた


君のことが心から好きだって


君のことが心から愛しいって


卒業式の後


君の18回目の誕生日の次の日


俺は君の元を去った


君を一人おいて


俺は空へと旅立ったんだ




どうせなら


君に一言でも


俺の気持ちの一欠けらでも伝えたかったな


さな


君は今笑ってる?
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