たった一人の親友へ〜another story〜
最後にさな


君には数えられないくらいの感謝と


言葉を伝えたい


たくさん迷惑もかけたし


傷つけたし


それでも離れられなかった俺達は


すごくすごく固い絆で結ばれていたんだと


俺は思っていたよ


お互い愛に飢えていて


人の愛し方も分からなければ


思いやることもできなかった


でも


それでも俺は


君のことが好きだったんだ


俺さ


多分初めて会った時からずっと


君のことが好きだった


ずっと伝えたくて


でもいつも一歩踏み出せない自分がいたんだ


苦しかったし


辛かったけど




どうしてだろう


やっぱりさなを思い出すと


一番に君の笑顔が


頭の中に浮かぶんだ
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