たった一人の親友へ〜another story〜
いつの間にか


俺は愛子と


さなは隆也先輩と付き合って一年がたっていた


相変わらずさなと俺はシナリオ通りの親友をやっていて


二人ともそれが当たり前かのように一緒にいた


二人で俺の事務所に泊まることも度々あったけど


もちろん何もなかった


周りから見たら


俺らは異常な関係だったのかもしれない


もちろん俺らの関係は愛子の耳にも入っていて


でも何も言ってこなかったから


愛子は当然のように俺らの関係を理解してると思っていたんだ




でもそんな安易な考えは甘かった


他人の心なんて


こっちが分かろうと努力しなきゃ


何も分かるはずなんてない


そう


思い知らされたんだよ




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