たった一人の親友へ〜another story〜
「おはよー!」
朝からとびっきりの笑顔
「おはよ。さな」
今日が最後なんだ
さなの学校での笑顔を見るのも
“おはよ”って声を聞くのも
彼女の隣っていうポジションも
全部全部今日で最後なんだ
「翔、何かいいことあった?」
「え?何もないよー」
「うそー。何?
教えなさいよー」
「やだねー
教えません!」
こんな小さな小さなやり取りが
後の大きな大きな思い出になるんだと思う
「さなは?
何かあっただろ?」
「え?」
「何か悲しいこと?」
「あー。違うよ。
たいしたことないことだから」
「何?言えよ」
少しの間沈黙が続いた
「家族。
今日誰も来ないんだよね」
ため息まじりで
彼女は苦笑いしながらそう言った
もし俺がさなの彼氏だったら
ここで彼女を抱きしめたりするんだろう
だけどそうすることが出来ない俺は
ただ彼女の頭に手をおいて
苦しみを共有してやることしかできなかったんだ
朝からとびっきりの笑顔
「おはよ。さな」
今日が最後なんだ
さなの学校での笑顔を見るのも
“おはよ”って声を聞くのも
彼女の隣っていうポジションも
全部全部今日で最後なんだ
「翔、何かいいことあった?」
「え?何もないよー」
「うそー。何?
教えなさいよー」
「やだねー
教えません!」
こんな小さな小さなやり取りが
後の大きな大きな思い出になるんだと思う
「さなは?
何かあっただろ?」
「え?」
「何か悲しいこと?」
「あー。違うよ。
たいしたことないことだから」
「何?言えよ」
少しの間沈黙が続いた
「家族。
今日誰も来ないんだよね」
ため息まじりで
彼女は苦笑いしながらそう言った
もし俺がさなの彼氏だったら
ここで彼女を抱きしめたりするんだろう
だけどそうすることが出来ない俺は
ただ彼女の頭に手をおいて
苦しみを共有してやることしかできなかったんだ