たった一人の親友へ〜another story〜
彼女の気持ち
高校入学を間近に控えた日
数ヶ月前さなの妹が倒れた
あの日から毎日のように病院に通っているさなは
この数週間で少しやせた
「友香が一番辛いんだから」
そう言ってさなは
一向によくならない妹の症状を、決して責めたりはしなかった
何があっても気丈に振る舞うさなは
そうでもしないと心が折れちゃいそうだから
そう言って笑った
でもさ当然のようにそんな日は来るわけで
あんな痩せっぽっちの身体で全部支えきるなんて、最初から無理だったんだよ
それを知ることになるのは
ある日の一本の電話
電話越しに聞こえるのは
泣き腫らして
しゃくりあげている
さなの声だった
数ヶ月前さなの妹が倒れた
あの日から毎日のように病院に通っているさなは
この数週間で少しやせた
「友香が一番辛いんだから」
そう言ってさなは
一向によくならない妹の症状を、決して責めたりはしなかった
何があっても気丈に振る舞うさなは
そうでもしないと心が折れちゃいそうだから
そう言って笑った
でもさ当然のようにそんな日は来るわけで
あんな痩せっぽっちの身体で全部支えきるなんて、最初から無理だったんだよ
それを知ることになるのは
ある日の一本の電話
電話越しに聞こえるのは
泣き腫らして
しゃくりあげている
さなの声だった