たった一人の親友へ〜another story〜
俺とゆいが付き合ったことを一番祝福してくれたのは
他でもないさなだった
電話で告げた俺の残酷なメッセージに
彼女は取り乱すことも無く、ただ笑って"おめでとう”と言ってくれた
本当はどこかで期待してたのかもしれない
やだって泣いてくれることを
俺のことを好きでいてくれるさなを当たり前だと思っていた自分に
途方もない嫌気がさして
無駄にショックが増さないように
どうにか心の奥底にさなの笑顔をしまった
ゆいは毎日俺に笑顔を向けてくれて
俺の中で何か足りなかったものを簡単に埋めてくれた
初めてゆいと一つになった夜
何だか泣けてきて
初めて人間の温かさを感じて
それと同時に苦しくて
切ない感情がどっと溢れた
“好きだ”
そうゆいに呟くとゆいは“あたしも”と答えてくれた
でもその顔がやっぱりさなと似てて
この時に気付くべきだった
もう二度と取り返しのつかない失敗を犯す前に
素直になればよかったんだ
他でもないさなだった
電話で告げた俺の残酷なメッセージに
彼女は取り乱すことも無く、ただ笑って"おめでとう”と言ってくれた
本当はどこかで期待してたのかもしれない
やだって泣いてくれることを
俺のことを好きでいてくれるさなを当たり前だと思っていた自分に
途方もない嫌気がさして
無駄にショックが増さないように
どうにか心の奥底にさなの笑顔をしまった
ゆいは毎日俺に笑顔を向けてくれて
俺の中で何か足りなかったものを簡単に埋めてくれた
初めてゆいと一つになった夜
何だか泣けてきて
初めて人間の温かさを感じて
それと同時に苦しくて
切ない感情がどっと溢れた
“好きだ”
そうゆいに呟くとゆいは“あたしも”と答えてくれた
でもその顔がやっぱりさなと似てて
この時に気付くべきだった
もう二度と取り返しのつかない失敗を犯す前に
素直になればよかったんだ