ひまわりハウス
戸惑い
賑やかな歓迎会を終えて晴れて海月は春野家の一員となった。
次の日の朝、あたしは洗濯物を干しながら考ちゃんの相手をしていた。
「天ねぇ!!はい!!」
考ちゃんは洗濯物を干すのを手伝ってくれる。
なんて出来た子なんだろう〜っ!!
「考ちゃんはいい子だねぇっ!!愛してる!大好き〜っ」
「何してんだお前………」
考ちゃんをギュッとハグしていると、寝起きで枯れたような声が聞こえた。
「海月!!おはよう!!」
そこには寝癖のついた髪に寝ぼけた顔の海月がいた。
「朝から騒がしい奴だな…。つかお前…そのちび相手に愛してるとか何とか言ってなかったか?」
「ん?うん!」
何かおかしかったかな?
そんなあたしを見て海月は深いため息をつく。
「考だったか……そのチビっ子」
海月が考ちゃんを指差す。考ちゃんはビクッと肩をビクつかせてあたしの背中に隠れた。