ひまわりハウス
「母親みたいだな」
「この声は…海月!!」
あたしの頭に両肘を置いた海月は最近自分から話しかけてくるようになっていた。
これも進歩かなと母心。最近どんどん母心が分かるようになってるなぁ自分。
「あたしはあの子達のお母さん兼お姉さんなんです!もちろん海月のお母さんでもあるからちゃんと労ってね!」
「調子に乗るな」
海月はあたしにデコピンをする。それが地味に痛い。
「それは冗談だとして…
海月、あたしは本当にあなたの母であり姉で在りたいと思ってるよ。叶栄も勇も愛も…そして海月も…
あたしは愛してる」
愛しいし大切でかけがえのないモノで……
この世界で最も失いたくないモノ……
「あたしにとってあなた達は心なの。あなた達を失った時あたしはきっと抜け殻で心を失うんだと思う…」
だから…どうか死なないで。あたしを置いていかないで…
大切なモノが増える度にあたしは恐れてる。
あなた達を失う事を……