俺の姫様
屋上のちょうど真ん中辺りに座り込んで話していた俺は、ゴロンと仰向けに寝転んだ。
目の前に広がるのは、輝く青と白の世界だけ。
「…なぁ。俺、どうすればいい?これから、何すればいい?」
自分の気持ちに気付いたら、わからなくなった。
今まであんなに普通に話してたのが嘘みたいに、どう接したらいいかさえわからなくなった。
「んな恐い顔すんなよー。…デートにでも誘ってみれば?」
翔は笑いながらそう言った。
そんなに変な顔してたのか?なんかムカつくな。…まぁいいや。
デート…。デートか。
…あれ?
「俺、デート誘ったかも。」