−流星−
第四章
連絡を取らなくなって数日が経った。

何度携帯と睨めっこしただろう。


「逢いたい…」


ただそれだけだった。

校舎が別々で唯一逢える10分の休み時間が楽しみで、走って食堂へ出掛けていた。

そんな10分が今では長く感じて、持て余している自分がいた。

一目見るだけならイイよね?

友達の美加とジュースを買いながらマサの姿を探す…


…居た!!!

瞳(め)が合った。

微笑(わら)った。

心臓が高鳴る。

もう無理…



その夜私は携帯を手に取り、1つの名前を見つめた。

< 11 / 30 >

この作品をシェア

pagetop