−流星−
何から話したのかよく覚えていない。

昨夜の電話は夢だったんじゃないか?それとも妄想しすぎてついに頭をやられてしまったのか?

そんな事を考えながら制服に袖をとおす。

遅刻しそうな時間なのに慌ててない自分。
それほど私は恋の病に侵されていた。



キーンコーンカーンコーン…

何とか間に合った私に美加が話し掛ける。

「今日もギリギリじゃん(笑)」

「うん、何かボーっとしちゃって…」

「何かあった?」

「…マサと電話した。」

「はぁ?!あんたまだタラシと連絡取り合ってんの?!もうやめときな!!!」

美加はマサの事が大嫌いだった。
彼女が居るのに私に手を出し、私を傷付けている!と怒っていたのだ。

だから美加はマサの事を"タラシ"と呼ぶ。

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