−流星−
メモの事など忘れかけていたある日、貴士から
「メールした?」
と聞かれた。

「まだ。」

「メールくらいしてやれば?待ってるっぽいよ?」


家に帰ってから閉まっておいたメモを引き出した。

カタカタカタ…

「こんにちは。初めまして愛です!貴士からアドレス貰いました。」

当たり触りのない文。

返信はすぐ来た。

「こんにちは。太一です。よろしく!」

思わず吹き出した。

なんだか普通の文章が可愛く思えた。

普通−。
と言う事が今の私にとっては癒しだった。

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