−流星−
第七章
あれからマサとは連絡を取らなくなった。
その代わり太ちゃんとのメールが増えた。

マサを忘れたかった。

「恋を忘れるには新しい恋よ!」

と美加は太ちゃんと上手くいく事を願っていた。



12月16日…

私の誕生日。

0時を回った頃

「HAPPY BIRTHDAY!」

誰よりも早いマサからのメール。

声が聞きたかった。

誕生日くらい神様は許してくれるだろうか?


トゥルルルル…

「…もしもし」

「おうっ誕生日おめでとう!」

「ありがとう。」

そんなやり取りの後、

「あのな、俺な…」

突然真面目な声になった。

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