−流星−
マサとのデートはカラオケに行ったり、家に行ったり1日1日があっという間に過ぎていった。


楽しいはずだった…

けれど、私はある日から携帯の電源を切り、外との繋がりをなくした。

"幸福過ぎて怖い"
なんて言葉は少女漫画だけの事だと思っていた。

いつかこんな幸福にも終わりが来ると思うと涙が出た。

涙が枯れたら誰かが囁いた。

「じゃあ自分から壊してしまえば?」


自分が分からなくなった。

ただ怖くて逃げたくて、全てを受け止めようとしてくれたマサに酷い事を言った。

「始めから信じてなんかなかった」


二人の関係は1ケ月もたたずに終わった。

いや、終わらせた。


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