−流星−
マサと話をした。


しばしの沈黙…


「あの、」
「あの、」


再び沈黙…


その沈黙が何を意味するかお互い痛いほど理解していた。

好きだから一緒にいる。

そんな事を簡単にできるほどもう子供じゃなかった。


話のきっかけはマサからだった。

「俺な…」

マサの精一杯の優しさだったのだろう。


話の末出た結論は今の彼女を大事にするという事。


泣いた。

こういう結論が出るのは分かっていた。

だって私がそのつもりで話をしたいと呼び出した…


「バイバイ。」

「バイバイ。」


精一杯笑って見せた。


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