『先生‥?』



‥‥歩って‥、凄いムカつく時も
あれば、こーやって優しくして
くれる時もある。

だから‥、好かれてるんだか
嫌われてるんだかよく分かんない。


私は歩の背中に顔を埋め、
ため息をついた‥。


「‥人の背中でため息つかないで
くれますかー??」

前方から聞こえてくる
歩の声。

「どうも、すいませんでしたー。」

棒読みに近い喋り口調で
私は適当に歩の言葉を流した。



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