5人は悪魔?王子様!?



混乱していると頭の上から低い声がした。


「おい。何堂々と覗いてんだよ、お前」

私に喋りかけてきたのは男。身長が180くらいあるのだろうか…私の何倍も高い。
鼻筋が通っていて、濡れた唇…吸い込むような瞳…茶色いサラサラの髪はワックスでセットされている。顔は…最上級クラスだ。
別に堂々となんか見てないのに…。てか、こんなとこであんなことやこんなことヤッてるこの人が悪くない!?


私は男に反論した。
「別に、堂々と見てないです!ただ…あなた達が…」
その先からは恥ずかしくて口が動かない。
「龍二ぃ~、続きしよぉよ♪」
男にキスされていた女の子が上目使いでねだっている。

続きって…まだやるつもりなの…?



「萎えた」
男が女の子に冷たく言った。

「え?」

「だから萎えたっつってんだよ。もうお前いーや。飽きた」



その言葉はあまりにも冷たく、酷いものだった。
女の子は涙を目に浮かべながらどこかに行ってしまった。



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