あいつの青春
「ヒロ…
俺どーしたらいい…!?」
翔汰が珍しく焦っているようで、あたふたしたていた。
「女の扱いならできるでしょーが翔汰くん。」
「自分からアタックしたことなんてねぇーよっ」
「あー…」
(そーいえば、
翔汰も俺も、自分から告ったことないな…
俺は好きになったらだけど、
翔汰は告られたら適当に好きじゃなくても付き合ってたっけ…)
「俺にもわかんねーから自分で考えろっ♪」
「ヒロっ!
寝んなってっ!」
「うしっ、
じゃあ翔汰も一緒に寝よっか?」
「キモい事ゆーなっ!
ち、中2にもなって恥ずかしい…」
「じゃー
俺はもう寝るなっ!お休み♪」
ガバッと翔汰の布団をかぶると。
「え…
ヒロ?本当に寝んの?」
と翔汰の寂しそうな声が聞こえた。