あいつの青春
「俺はヒロと一緒にいて落ち着くんだな…
俺の居場所はここだって思える。
わかってんのか?
みんな、お前のこと大好きなんだぞ…?」
(それにしても
よく寝る奴―…。)
寝てる顔が綺麗で、
なんだかイラッとしたから鼻をつまんでやった。
「ヒロ、起きろ!」
「んぁっ―…!?」
ガバッと勢いよく起きたと思ったら
寝癖のついた髪を、
クシャクシャとかきあげながら俺の顔をじっと見てきた。
「……。
やい、
ツンデレ少年やっ―…」
「はぁ?」
「デレた時だけじゃなくて、もーちょっと俺に甘えていいんだぞ?
翔汰。」
「意味わかんねぇこと
言ってんじゃねぇっ///」
「意味分かってるから照れてるんじゃないの?」
ヒロが俺の頭をポンポンと撫でた。
「おっ―…
一回黙れっ!真面目に!真剣に!」