あいつの青春
―四年前―
秋。
この頃、
俺も翔汰もランドセル背負ってる小学四年生。
「翔汰!
早く帰ろーぜ!」
俺と翔汰は掃除当番で、
サボってたけどそれがバレて、2人だけで掃除させられることになった
「やっと終わった―…
っつーかヒロのせいだかんな!!
遊び半分でやるからこんなに時間かかるんだよバカ!」
翔汰は掃除道具を棚に投げつけながら眉間にしわを寄せていた。
「ごめんってー♪
まぁ過ぎたことはしゃーなしだろ!」
「お前なぁ―…」
翔汰が拳を振り上げたから俺はとっさに両手で頭を隠した…
……んだけど…
翔汰の拳は飛んでこなかった。