あいつの青春
「だから…
今、俺は自分の存在してる意味を探すために生きてる。
例えたどり着いた
存在価値、存在してる意味が薄っぺらいもんだったとしても、
今を生きてるなら…
今はそれだけで満足出来てる…かな?」
俺は深多さんの顔を見た
「ヒロさんは…
立派ですねよね…
俺なんかよりずっと。」
「俺なんか…
深多さんよりめっちゃ
年下だし…
10個下だよ?
人生経験まだまだ足りないよ…」
「いえ…スゴいですよヒロさんは…
………俺、親に捨てられてここでお世話になってきたんです。」
「……うん。」
「…小1ん時に母親が家を出ていって、
それが原因で親父が酒に酔って暴れるようになって…」
深多さんはずっと下を向きながら、肩を震わせて話していた。
俺はそんな深多さんの
肩を叩いた。