あいつの青春


「ヒロさん…


ヒロさんは皆に勇気とか元気とかくれて…
俺もそう言うヒロさん
大好きです。

けど…」




洸さんは俯きながら俺に言った。



「俺に心配させないために、無理して笑うのやめてください…

寂しそうに…笑わないでください…」




洸さんは唇を噛みながら目を細めた。



「え…、こー…さん?

泣い…てんの…?」



洸さんの泣いている意味がいまいち分からなかった。



「寂しそうに笑うヒロさん見てると…

なんかわかんないけど
胸が痛いんです…
辛いんです…」




「っ―…。
ごめん…ね…。」




俺は洸さんの方に向き直り、洸さんの頭に自分の手をおいた。











< 67 / 127 >

この作品をシェア

pagetop