暴れる帝姫
3-1 1組なのね 

廊下まで声が聞こえてるわ

「あとからはいってきてください。」

さわがしい

~教室~

「はい、静かにしてください。転校生がいます。はいってきてください。」

普通すぎないかしら

そう思いながら、教室に足をふみいれた

息を呑むのがきこえたわ

「黄桜 紫苑です。よろしく」

それだけかよみたいな視線はいらないわよ!

「はい じゃあ窓側の1番後ろですよ。」

いい席ね 私は机に足をすすめた

じろじろみられたけどね

気持ち悪い なれたけどね


STがはじまったわ

このクラスに彼はいないのね

ほかのクラスなのね

「なあなあ」

ふと、隣から声をかけられたわ

「ST中じゃないの?」

「ぷっ、もうおわったぜ」

考え事をしてるうちに、STが終わってたらしい

「俺は、宍戸 亮だ。亮でいいぜ」

私に話しかけてくるなんてね

でも、嫌いじゃないわ こんな奴

「一応、よろしく」

ぷっ、なんだよそれ おかしそうに笑う聖龍

あぁ、こんな笑顔 私にはもうできないわ

なんか、幸せになってほしいわ亮には

ふと、そう思った
















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