永劫の罪人 光の咎人
一章
リンゴーン、ゴーン……ゴーン……。
一日の終わりを告げる鐘とともに、僧侶たちは一斉に言霊をとめる。
誰一人の息づかいさえ聞こえぬ静寂。
皆が壺からあふれてやまない光を確かめると、一様に胸をなで下ろした。
そんな中、少年はそっと壺を抱えて奥の間へ立ち去ろうとする。
扉の前で足を止めると、後ろをふり返り、若いながらも凛とした声を張りあげた。
「今日はありがとうございます。皆様のおかげで、無事に儀式を終えることができました。これをもって解散といたします」
「ロンド様、儀式が滞りなく無事に終えられたこと、心からお喜び申し上げます。さすがは次代の教皇となられるお方でございます」
近くにいた僧侶に一礼され、ロンドはあわてて首をふる。
「い、いえ、そんな……まだ修業中の身ですから」
「ご謙遜を。まだご成人されていないのに、近年誰も成功させたことのない、この秘薬作りの儀式を成功させるとは……感服いたしました」
別の僧侶が、新たに賞賛の声を送る。
次期教皇という地位になってから、こんな声をよく聞くようになった。
が、未だに慣れず、ロンドは頬を赤くする。
思わず周囲の頬がゆるむ。
誰かが「本当に謙虚なお方だ」とつぶやき、まばらに僧侶たちがうなずいた。
顔どころか耳まで赤く染まり、ロンドはたどたどしく口を動かす。
「あ……、み、みなさん、私はこれから壺を教皇様の元へ運びますので、これで失礼します」
焦りつつもロンドは僧侶たちに頭を下げ、硬い足取りで扉の向こうへ姿を消した。
一日の終わりを告げる鐘とともに、僧侶たちは一斉に言霊をとめる。
誰一人の息づかいさえ聞こえぬ静寂。
皆が壺からあふれてやまない光を確かめると、一様に胸をなで下ろした。
そんな中、少年はそっと壺を抱えて奥の間へ立ち去ろうとする。
扉の前で足を止めると、後ろをふり返り、若いながらも凛とした声を張りあげた。
「今日はありがとうございます。皆様のおかげで、無事に儀式を終えることができました。これをもって解散といたします」
「ロンド様、儀式が滞りなく無事に終えられたこと、心からお喜び申し上げます。さすがは次代の教皇となられるお方でございます」
近くにいた僧侶に一礼され、ロンドはあわてて首をふる。
「い、いえ、そんな……まだ修業中の身ですから」
「ご謙遜を。まだご成人されていないのに、近年誰も成功させたことのない、この秘薬作りの儀式を成功させるとは……感服いたしました」
別の僧侶が、新たに賞賛の声を送る。
次期教皇という地位になってから、こんな声をよく聞くようになった。
が、未だに慣れず、ロンドは頬を赤くする。
思わず周囲の頬がゆるむ。
誰かが「本当に謙虚なお方だ」とつぶやき、まばらに僧侶たちがうなずいた。
顔どころか耳まで赤く染まり、ロンドはたどたどしく口を動かす。
「あ……、み、みなさん、私はこれから壺を教皇様の元へ運びますので、これで失礼します」
焦りつつもロンドは僧侶たちに頭を下げ、硬い足取りで扉の向こうへ姿を消した。