ガラスのタンポポ#虹
クリスマス・イブ
去年は一緒に過ごす事のできなかった12月。
クリスマスがやってきた。
オレと奏来にとっては最初でもあり、最後にもなるイブを特別な日にしたかった。
いつだったか、蓮が良かったと言っていた軽井沢のホテルをキャンセル待ちでやっと予約を入れられたから、奏来と2人で、そう考えてサプライズ。
「奏来、出掛けよう」
朝、奏来の家へ行くなり、そう言った。
“どこに行くの?”
「秘密。泊まりの用意して、準備が終わったら下に降りて来いよ?」
“うん…”
奏来は腑に落ちない表情で部屋へ入り、準備にとりかかった。
オレは奏来ん家を出て一旦家に戻り、荷物の中にプレゼントがちゃんと入ってるか確認して、マンション下の駐車場にあるオヤジの車に乗り、マンション前へ車をつける。
30分も待たずに奏来が出て来たのを見て、オレは助手席のドアを開ける。
「奏来姫、どうぞ?」
“翔ちゃん?”
「いいから乗った、乗った。行き先は着いてからのお楽しみっつー事で、な?」
“うん…”
クリスマスがやってきた。
オレと奏来にとっては最初でもあり、最後にもなるイブを特別な日にしたかった。
いつだったか、蓮が良かったと言っていた軽井沢のホテルをキャンセル待ちでやっと予約を入れられたから、奏来と2人で、そう考えてサプライズ。
「奏来、出掛けよう」
朝、奏来の家へ行くなり、そう言った。
“どこに行くの?”
「秘密。泊まりの用意して、準備が終わったら下に降りて来いよ?」
“うん…”
奏来は腑に落ちない表情で部屋へ入り、準備にとりかかった。
オレは奏来ん家を出て一旦家に戻り、荷物の中にプレゼントがちゃんと入ってるか確認して、マンション下の駐車場にあるオヤジの車に乗り、マンション前へ車をつける。
30分も待たずに奏来が出て来たのを見て、オレは助手席のドアを開ける。
「奏来姫、どうぞ?」
“翔ちゃん?”
「いいから乗った、乗った。行き先は着いてからのお楽しみっつー事で、な?」
“うん…”