ガラスのタンポポ#虹
食後は部屋のベッドの上で2人でトランプ。


奏来ばっかりババを持つから全然ババぬきにならなくて。


だけど、そんな甘い時間がやっぱりかけがえない。


トランプに飽きるとテレビを消して、話をしながら12時を待った。


オレとの会話で奏来の字でいっぱいになったメモ帳すら愛おしい。


「なぁ、奏来?」


“なぁに?翔ちゃん?”


「明日、帰っても、またクリスマスしような?」


“うんっ!お母さんにまぁるいケーキ買ってもらうの!”


「オレのイチゴやるから、さ」


“うん”


「だから兄貴からイチゴもらうなよ、な?」


“うん”
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