ガラスのタンポポ#虹
「翔くん!」
「…何で来たんだよ」
「高校受かったよ?この制服、翔くんに見せたくて来ちゃった♪」
「………」
「ね、あそこ、喫茶店で話、いいか、な?」
先を歩く花音といつか入った喫茶店へ。
オレは今更花音に合わせる顔もかけてやれる言葉も、ない。
花音に奏来を探そうとも思わない。
大切な奏来は、奏来。
花音じゃない。
アイスティーを注文して、ただ花音の言葉を待った。
全て。
拒むつもりで。
「…何で来たんだよ」
「高校受かったよ?この制服、翔くんに見せたくて来ちゃった♪」
「………」
「ね、あそこ、喫茶店で話、いいか、な?」
先を歩く花音といつか入った喫茶店へ。
オレは今更花音に合わせる顔もかけてやれる言葉も、ない。
花音に奏来を探そうとも思わない。
大切な奏来は、奏来。
花音じゃない。
アイスティーを注文して、ただ花音の言葉を待った。
全て。
拒むつもりで。