【短編】アタシの年下クン
『就活で忙しいのは分かってます。でも、少し考えてみてくれませんか?』
素直に驚いた。
こんな人もいるのね…
ガツガツとした男共に慣れていたアタシは、心底ビックリした。
のと同時に、この青年に興味がわいた。
……おもしろそうじゃない。
最近忙しすぎて、恋愛なんてものはご無沙汰だったアタシは、息抜き程度に付き合ってみようと思った。
『――――いいわ。付き合いましょ』
アタシの言葉に、青年は少し目を見開いたが、すぐに薄く細めてアタシを見つめた。
『本当ですか?』
アラ。
意外と堅物なのかしら。
そう思ったアタシは、少し背伸びをして青年の唇にアタシのを押し付けた。