【短編】アタシの年下クン




『就活で忙しいのは分かってます。でも、少し考えてみてくれませんか?』




素直に驚いた。


こんな人もいるのね…


ガツガツとした男共に慣れていたアタシは、心底ビックリした。


のと同時に、この青年に興味がわいた。


……おもしろそうじゃない。


最近忙しすぎて、恋愛なんてものはご無沙汰だったアタシは、息抜き程度に付き合ってみようと思った。




『――――いいわ。付き合いましょ』




アタシの言葉に、青年は少し目を見開いたが、すぐに薄く細めてアタシを見つめた。




『本当ですか?』




アラ。


意外と堅物なのかしら。


そう思ったアタシは、少し背伸びをして青年の唇にアタシのを押し付けた。
< 10 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop