“愛してる”と伝えたくて【完】


ワカレテ…。

とうとう言ってしまった。

皆驚いた顔をしている。

当然だよね。

だってさっまで笑顔だったのに、別れてなんて言うんだもんね。


皆ありがとう…。


咲季を守る為にはこうするしかなかったんだ…。


私は、倉庫を飛び出して家に帰った。



堪えていた涙が溢れてきた。

私は、ボロボロ泣いた。

―ありがとう。

楽しかったよ。―


次の日から、夏休み終わるまであんまり覚えてない。

ただ、ぼーっとしているだけだった。

携帯に電話が掛かって来たけど、出なかった。

倉庫にも行かなかった。


そして、始まった学校。

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