“愛してる”と伝えたくて【完】
「おはよー、咲季」
「おはよー」
いつもと同じ。
違うのは隣の人、悠心と話さないって事。
「ねぇ結理亜、今日ね違うクラスに転校生来るらしいよ。顔とか名前は知らないけど…」
「へぇ、そうなんだ」
その転校生が”あの人“だとはいもしなかった。
1時間目、2時間目が終わって休み時間になり咲季はすぐどっかに行ってしまった。
多分、転校生見に行ったのかな?
休み時間が終わるギリギリで帰って来たから、どんな人だったかは分からなかった。
―3時間目、終了。―
咲季は青ざめた顔で転校生を教えてくれた。
「…転校生、葉山絋磨だった…」