“愛してる”と伝えたくて【完】
「結理亜。ごめん。倉庫に行けなくて…。色々あって…」
本当だよ。
電話や、メールくらいしてくれたっていいじゃない。
学校で話し掛けてくれたっていいじゃない。
でも、そんな事言えない。
悠心の悲しんだ顔なんて見たくないから…
私まで悲しくなる…
だから、謝らないで。
「私は、大丈夫だよ。でも寂しかった…。…悠心こそ大丈夫?」
私が、言い終わるといきなり悠心が私の腕を引っ張った。
「わぁっ、」
私は、必然的に悠心の腕の中へ。
悠心は私を、抱き締めてくれた。
強く…強く。