“愛してる”と伝えたくて【完】

苦しみ



数日経って…

絋磨と付き合ってから私が想像してたのとは違い、何もおこらず前と変わらない平和な日々だった。

平和すぎて何もおきないと思ってしまった。

今日も、いつもと同じく登校。

上履きをはいて…教室に行った。

そして、自分の席に座った。

後ろから、誰かの声がきこえた。

「誰かさんってさー、絋磨と付き合ってるからって調子乗ってるよね」

調子乗ってないしー。

絋磨とは付き合ってないしー。

付き合ってるけど、好きじゃないしー。

脅されたからだしー。

こういうのは無視したほうがいんだよね。

絋磨はカッコいいからモテる。

だから、ファンもいる。

だから、さっきの人はファンの人だろう。

この時からだ。

私へのイジメが始まったのは…。
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