“愛してる”と伝えたくて【完】
そう思った私は、走った。
走ってついた場所は屋上。
私ね、もう限界。
ここにいたって苦しむだけ。
こんなに辛いだけ。
何で私なの?
もう、嫌だよ…。
お父さん、お母さん今までありがとう。
こんな娘でゴメンね…。
咲季、今まで一緒にいてくれてありがとう。
楽しかったよ。
一緒に高校行きたかったなぁ。
やっと、楽になれる。
私は、今生きているけど死んでいる感じだった。
咲季の笑顔、見たかったなぁ。