“愛してる”と伝えたくて【完】

ありがとう…さようなら



私が、目をつぶった時、屋上の扉が開く音が聞こえた。


「結理亜っ!!!」

「…咲季」

どう…して?

どうしてココにいるの?

「結理亜…どうして相談してくれなかったの?」

「何で知ってるの?」

「結理亜の教室に行って、女が言ってた」

咲季…ありがと。

来てくれてありがと。

私は、咲季に抱きついて泣いた。

咲季は私の頭を撫でてくれていた。
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