“愛してる”と伝えたくて【完】
「あたしに言う事は無い?」
「ゴメンね」
「他は?」
咲季には、もうバレてるかもしれないから、私は葉山絋磨の事を話した。
「…結理亜っ、辛かったねっ…あたし気付けなかったっ…ゴメンっ…」
咲季は、泣いていた。
「…咲季は悪くない」
♪♪♪♪〜♪♪♪…
私の、携帯が鳴った。
電話だった。
出てみたら…。
「姫城結理亜さんですか?」
「そうです…けど」
誰だろう?
「○○病院です。あなたのお父さん、お母さんが………」
嘘…。
「結理亜?」
「っ…咲季ぃー…」
「お父さん、お母さんがぁー…亡くなったって…」