“愛してる”と伝えたくて【完】
「まっ、負けたぁ」
「俺、チョコがいいな」
奏多はチョコ好きだなぁ。
「やっぱり、一緒に行くー」
「俺も」
罰ゲームの意味ないよね?
まぁ、いっかぁ。
「じゃあ、早く行こう」
私は、奏多と白夜に言った。
扉を開けて行こうとした時、誰かに腕を捕まれた。
「きゃぁ」
振り返って見ると悠心がいた。
起きてたんだ。
いつのまに?
「ちょっ、悠心?どうしたの?」
もしかして?
「お菓子ほしいの?」
「…何でもねェ」
ん?風心が笑ってる?
奏多と白夜を見ると、苦笑い。
なぜ、笑ってるんだろう?
私変な事言ったっけ?
あっ、コンビニ行かないと…。
「コンビニ行ってくるね」
私は、悠心と風心に言って返事も聞かずコンビニへ向かった。