薬指のマニキュア
っと 苦笑いしながら言った


そんな洋治のお母さんを見て

やっぱり、洋治のお母さんだなぁ。って思った


静夏「聞いてもいいですか…?」


っと言う私の表情を見て


母(洋)「洋治の事ね。いいわよ」

っと言った言葉に私はビックリした
母親の感には感心していた



静夏「あの…はぃ。洋治くんはいつ、エイズに…?」


母(洋)「確か、あの子が中学2年の春休みの時だったかしら…」


それは



洋治が春休みに親友が入院している病院にお見舞いに行った時


╂──╂──╂──╂──╂─

看護婦「血が足りません!この中でワタルくんと同じB型の方はいらっしゃいますか!?」


焦って言う看護婦に高く手を挙げ



洋治「はい!僕B型です!」



看護婦「血が足りないの方!少し血を分けてもらえるかしら?」


優しく看護婦は言った


洋治「喜んで…」



╂──╂──╂──╂──╂─



その時に感染したらしい洋治は親友に輸血したセイで
洋治の人生は大きく変わった



母(洋)「洋治は親友をただ助けたかっただけなのよ…。
その後、洋治が風邪引いて病院に行って初めて分かったのよ」


洋治のお母さんは小さく笑って話した

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