薬指のマニキュア
そんな事を思ってると


洋治はベランダから部屋の中に入り
ドアにもたれながら私と話す



静夏「気持ち〜ね☆
天気も良いし、風も美味しいしタバコ吸いたくなった」



洋治「ここは禁煙です!」


っと親が子供に注意する様に答えた


静夏「分かってるわよ!ここでは吸いません!!」


っと私の返事に


洋治「タバコを吸うきっかけって何…?」


っと小さく首を傾けて言った


静夏「何だろぅ。ストレス発散だったかな…?
ん?友達の影響だっけなぁ?」


と考え込む私に待ちきれずに



洋治「もういいよ!
でも、タバコは止めた方がいいかなぁ〜」



っと笑って言った



静夏「分かってる!
女がみっともない!でしょ?」


洋治「それもあるけど、お金を払ってまで自分の体を痛めつけるのは…
それにお肌にも悪いぞっ☆」



洋治は明るく私の事を思って言ってくれてるのは分かるけど


洋治の言う言葉一つ一つが胸に突き刺さった



洋治「あ。こんな時間だ!
俺ちょっと、薬飲んで来るから待ってて」



そう言って小走りで部屋を出て行く



洋治の部屋に残された私は
再びスリッパを履き部屋に入った



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