薬指のマニキュア
静夏「これってデートかな?って。だから手、繋いでいいでしょ?」



洋治は優しく微笑んで私の手を受け入れてくれた



温かかった…。


確かに洋治は私の隣で生きていた



洋治「どこを案内してくるるの?」


静夏「そうねぇ〜、どこを案内して欲しい…?」


洋治に聞き返した


洋治「そぅだなぁ…。
あ!静夏の学校が見てみたい」


まさか学校が見たいって言うと思わなかったから


静夏「えっ?私の学校?」


必要以上にビックリしちゃって嫌な顔になっちゃった



洋治「嫌ならいいんだけど、静夏がどんな学校に行ってるか見てみたいって思っただけだから」


洋治の考えに5秒してから



静夏「分かった!それなら良い場所があるの☆
そこに行こう」



洋治「うん」



私は学校が良く見える丘に
洋治を連れて行く


穏やかな坂道を上がり
階段を三十段ぐらい上がり



静夏「着いた!洋治、大丈夫?」


洋治「だ、大丈夫…ハァ、ハァ…」



膝に手をついてゼイゼイ言ってる


私は洋治を見て笑いながら



静夏「洋治、こっち来て!
ほらあそこ。あれが私の学校」


人差し指で学校を差しながら洋治の顔を見る



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