チビ*ラブ
照れながらも志乃は私を
抱き締め返した。
……あれ?
「志乃……背ぇ伸びた?」
前までは目線が
あまり変わらなかったのに
今は若干、志乃を見上げる形になっている。
「…あぁ。測ってないけど
伸びた気はする」
「じゃあ“チビ志乃”じゃなくなるね♪」
「……それ禁句だろ」
私の頬をつねりながら志乃は不機嫌に言った。
あまりの痛さに
私は涙目で志乃を見た。
「いひゃい、いひゃい」
「……」
痛さを訴えると、志乃は黙ったまま手を離した。