悲しき 極道

…そこには、
兄ちゃんと姉ちゃんが、
裸でなんかしとる…



ワシらはしばらく見てた。



そぉいえば幼稚園の頃、
オヤジとオカンも
あんな感じで、あんな声出しとった事ある。


ワシらは事実を知り、
降りて寝る事にした。

階段を下りる足は軽かったなぁ〜


ワシらが布団に入った時、
二階から叫び声がした…


 「…うるさいな…」

ワシは布団を頭からかぶまった…



次の日、
昨夜オバケが出たとの話や。

真実を知ってるワシと
寝小便タレは、
顔を見合わせて笑った。


が、次の話で、ワシらは固まった…

 「見たの、
  あのお兄ちゃんと…
  あのお姉ちゃんやって」


…昨日の2人や…


ワシは、
霊を信じてへんけど
なんか体中、ブルッと寒気が走った…
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